こんにちは、ばんばんです。
チャクリー王朝の歴代王の祀られているお寺訪問シリーズの第三弾は、ラマ3世の眠るワット・ラチャオラサラームです。
もちろん聞いたことないお寺ですよね?ばんばんも最近初めて知りました。
ただ、このお寺すばらしかったです。
ワット・ラチャオラサラーム概要と行き方
もともとはアユタヤ時代からあった古いお寺で、Wat Chom Thongと呼ばれていました。これをラマ3世が中国風に大々的に改修して現在に至っています。
そして、ラマ3世の遺灰もこのお寺に眠っています。
場所はトンブリー地区の国鉄Chom Thong停車場前にあります。公共交通機関で行くのであれば、次の3通りです。
- 国鉄マハチャイ線Chom Thong駅下車すぐ(ただし一日5本程度停車)
- BTSWutthakat駅から徒歩25分(1.7km)
- Wutthakat通りを通るバス利用
この辺りは運河が入り組んでいて、古き良きバンコクが残っているエリアです。
かなり大きなお寺ですので、多数の僧房や学校までを含めた寺院コンプレックスを構成しています。あちこちに水路が通っていて、バンコクの古いお寺そのものですね。
白壁の向こうに大きなお堂が見えてきました。他のお寺と違ってキラキラしていません。
お寺に入ってみましょう
ここが本堂と、講堂エリアへの入口です。タイの要素は皆無で、ほぼ中国。
後ろに見える三角屋根が本堂なのですが、この日はお堂内に入ることはできませんでした。もう、中国かベトナムにでもいる気分ですが、ここはタイの王室一級寺院なんですよね。
ラマ3世についてちょっと勉強してみましたので、以下にまとめてみますね。
「ラマ2世が37歳で崩御した際の王位継承権第一位はモンクット王子(後のラマ4世)であったが、彼は僧侶であった。そこで、王宮内で投票が行われた結果、タップ王子が王位を継承することとなった。
ラマ3世の時代は近隣諸国対策のために軍備を増強しており、ビルマ、カンボジア、ラオスとの戦闘がいくつかあったが、後半には戦乱も落ち着いて社会基盤整備に力をいれ始めた」とのことです。なるほど、ここでの安定でラマ4世、5世の近代化へとつながっていくんですね。
この時代のタイは清との貿易で莫大な利益があったとも言われているので、この時代の盛んな交流がこのお寺の装飾に現れているのでしょう。
そして、この丸窓というか通路の入口は、タイで見たことがありません。ここの奥に巨大な講堂がありますので、ズンズン入っていきましょう。
涅槃仏に会いに行こう
大きな講堂を白い小さな仏塔が囲んでいます。それぞれの仏塔には数名分の写真が貼ってありましたが、それが祀られている王族なのか、寄進をした人の写真なのかはちょっと分かりませんでした。
そしてこのエリア、風鈴の音が時より聞こえてとても耳障りが良い。そして誰もいない(この時、お堂内に3名、お堂外にばんばん一人)。静かなんです。
お堂に入ると、大きな涅槃仏が迎えてくれました。
ほぼ誰もいないお堂で涅槃仏と向かいあうひと時も悪くないですね。遠くに風鈴の音が聞こえて。
まとめ
今回はラマ3世が眠るお寺を訪問してきましたが、とても素晴らしかったです。バンコク旧市街の有名寺院のきらびやか&にぎやかも悪くはないですが、静かな時間を過ごせる大寺院もいいですね。
敷地すぐ横を走る国鉄マハチャイ線や寺院横を流れる運河もいい雰囲気。
エメラルド仏塔で知られるインスタスポットのワット・パクナムからも比較的近いので合わせて訪れるといいと思います。