特別公開のトンブリー王宮訪問

こんにちは、ばんばんです。

バンコクに世界中から訪れる観光ツアーには必ずと言っていいほどチャオプラヤ川沿いにある王宮観光が含まれています。そう、これは現チャクリー王朝の王宮ですね。

ところで、バンコクには王宮がもう一つ存在するのをご存知でしょうか?現王宮とは川を挟んだ反対側、ワット・アルンの横にひっそりとその王宮が残されています。

この王宮は、アユタヤ朝がビルマに滅ぼされたのち、タークシン王がバンコクに遷都した際のトンブリー王朝の王宮です。海軍の敷地内のため、普段訪問するには面倒な手続きや条件があるのですが、毎年12月中旬から後半にかけて一般公開されています。

タイの歴史マニアと化しているばんばんも、ここぞとばかりに出かけてきましたのでレポートしますね。

タークシン王とトンブリー王朝

400年間続いたアユタヤ王朝が1767年4月にビルマによって陥落したのを受けて、東部チャンタブリーを拠点に活躍していた中国系の血を引くタークシンは、潮州系中国人のサポートを得て挙兵し、ビルマ軍を撃退しました。

えっ?なんでそんなに簡単にと思うかもしれませんが、ビルマ軍がアユタヤを攻略したのとほぼ時を同じくして、中国がビルマ北方に軍を進めてきたため、主力部隊はタイに残留することができずに手薄になっていたようです。

ビルマを撃退したタークシンはアユタヤからバンコクに都を移して、トンブリー王朝の王に即位しました。

当時のバンコクは、アムラ卵の木(makok)が茂る水辺の村(Bang)ということで、外国人にはBangkokとして知られていました。とはいえ、密林に囲まれた水辺の小さな村というわけでもなく、アユタヤ時代から関所や砦が築かれた水上交通の要所だったようです。

都をバンコクに移したタークシン王はアユタヤ時代の領土を取り戻すべく出兵に出兵を重ねます。晩年には奇行を繰り返したことで、クーデターが発生して処刑されたと言われています。トンブリー王朝は1代15年という短命の王朝でした。

処刑された王というとマイナスイメージが強いですが、タイでは救国の英雄として扱われており、特にトンブリー地区やチャンタブリーでは多くの人々の信仰を受けているように感じられます。

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BTSにサパーン・タークシン駅がありますが、あれはすぐ横にタークシン橋があるからです。このタークシンはもちろんタークシン王に由来しており、タークシン元首相ではありませんので勘違いしないように!

トンブリー王宮概要と行き方

トンブリー王宮は、現在のバンコク中心部からみるとチャオプラヤー川の対岸に位置しています。北側にトンブリー王朝で最も重要視され、エメラルド仏が祀られたこともあるワット・アルン、南側には旧チャオプラヤ川の本流を望むウィチャイプラシット砦が構えています。

現在は海軍の敷地内に位置していますので、普段参拝するためには何名以上で事前申請をするといった手続きが必要なようです。12月28日のトンブリー王朝記念日に合わせて、例年12月14日〜28日まで一般公開されています。

ただし、この一般公開で我々外国人が訪問するには、「タイ人に連れて行ってもらうこと」という条件がありますので、知り合いにお願いしてみてください。また、神聖な場所ですのでできるだけきちんとした服装を心がけましょう。

最寄り駅は地下鉄MRTのイサラパープ駅で、徒歩10分程度の距離です。Google MapのCorrespondence Department of the Navyのすぐ横が海軍施設への入り口になります。

ワット・アルンからは徒歩5分程度でアクセス可能です。

王宮周辺を見てみよう

立派な門から海軍の敷地に入って、まっすぐチャオプラヤ川を目指して歩いていきましょう。

左側の建物のすぐ向こう側にはワット・アルンの尖塔が見えます。ホント、すぐ横です。

チャオプラヤ川沿いにタークシン王が祀られています。この日は来客が多い週末でしたので、タークシン王に祈りを捧げる人がとても多かったです。

普段はチャオプラヤ川の方から眺めていたウィチャイプラシット砦です。いつも見られないものですから、なかなか感慨深いものがありますね。

今でも大砲がチャオプラヤ川に向けて構えられています。

トンブリー王宮へ入場

タークシン王像の前にある門から旧王宮エリアに入っていきます。ここでも特にパスポートチェックはなく、COVID-19対策として代表者がチェックイン(記名)をしていました。

内部はきれいな公園風に整備されています。

これがトンブリー王宮の主要な建物で、タイ語では、ホン・プラローン・クルントンブリーと記載されています。古いお札の絵柄として描かれていたようです。

建物内には一段高いエリアがあり、式典ではここに王が座っていたのでしょう(想像)。このエリアの後ろにはエアコンの効いた部屋があり、像が祀られていたり、会議室になっていました(公開エリアのエアコンの効いた部屋内は全て撮影禁止と注意事項がありました)。

残念ながら全てタイ語なので、理解不可・・・。

今回トンブリー王宮に来るのを楽しみにしていたのは、実は以前レプリカを見たことがあったからなんです。場所はタイの名所をちょっと小さめに再現したムアン・ボラーンという博物館。

上の写真がそのレプリカなんですが、古めかしい感じが本物よりもうまく再現されています、、、が、ちょっと小さめ(多分70%ぐらいの大きさ)。

中華風建物の中は展示館になっています。

鯨の頭の骨を祀る祠があったり。

大砲の後ろはピンクラオ副王の家です。

この日はとても暑い日だったので、エアコンの効いたピンクラオ副王の家展示館は楽しかったです!

まとめ

年末の特別公開をとても楽しみにしていたトンブリー王宮訪問ですが、タイの歴史に興味がある方はぜひ行ってみることをお勧めします(ただし、2021年12月以降)。

そもそも、前王朝の王宮が残っていることを知らない方も多いだろうし、普段は見るのが難しいというのも希少性があっていいですね。

行ってみると、タイの皆さんがタークシン王を深く敬愛している姿を目の当たりにすることができると思います。

いいですか、ここお勧めです!(くどいようですが、次は2021年12月です)