タイ国鉄乗り潰しの旅〜イサーン編〜

こんにちは、ばんばんです。

2021年末にフアランポーン駅ことバンコク駅は廃止になるとのことで、最近足繁く通っていました。

せっかくだからと短距離列車に乗っているうちに、タイ国鉄の乗り潰しにチャレンジしたくなってきた・・・。

海外旅行が難しい今だからこそ、タイの良さを見直すべく、国鉄乗り潰しをやってみたいと思います。

タイ国鉄乗り潰しのルール

本来は100%乗ってこその乗り潰しなのですが、諸事情により個人ルールを設けます。

  • ハジャイ→スンガイコロク間は乗車しない(危険情報発出中)
  • 時間はいくらかかってもOK(できれば数年で終わりたい)
  • できる限り昼間の列車で景色を楽しむ
  • 普通列車と快速列車をできる限り活用する

2021年11月上旬の経過

今までにタイ国内で乗ってきた区間は一旦チャラにして、2021年乗車分から乗り潰し旅を始めたいと思います。

この11ヶ月で乗車した最長区間はこんな感じ。少なっ!

北部方面

フアランポーン〜タールア(アユタヤ県)タイ国鉄でアユタヤの見知らぬ町へ日帰り旅〜快速111列車〜

東北方面

未乗車

南部方面

フアランポーン〜タリンチャン(バンコク)

東方面

フアランポーン〜スクンビット71(バンコク)「フアランポーンからディーゼル列車で旅に出る

バンコク〜コンケン(急行75列車)

乗り潰し旅の第一弾は東北方面を攻めることに。タイ国鉄東北方面は北のノンカイ行きと東のウボンラーチャタニ行き、そして一部迂回するバイパス線があります。

最初に乗車するのは急行73列車ノンカイ行きで、途中コンケンまで約7時間の旅。

この区間はラオスの首都ビエンチャンを目指す人気のルートですが、多くの旅行者は便利で快適な夜行列車を使うことになります。

ばんばんも夜行列車でノンカイまで行ったことがありますが、目が覚めたら終点まで1時間という地点だったので、景色といえば、、、広大な田んぼだけ。

今回はあえて昼の列車で山越えの景色を眺めてみることに。

バンコクからバンパチ駅までは北方面と同じ路線を走り、さらにゲンコイ駅までウボンラーチャタニー方面と同じです。ここまではチャオプラヤデルタの広大な景色の中を走り抜けます。

ゲンコイ駅からバイパス線に入ったところから景色が一変。後方に山が見えて、どこか涼しげな風景の中をディーゼル急行列車はさらに爆音を上げてちょっとした山越え区間に挑んでいきます。

この列車は日本製のディーゼルカーで普通列車から急行列車として使われています。

急行列車にはかろうじてリクライニング座席の二等エアコン車が1両連結されていますが、残りの3両はプラスティック座席の三等車です。

さて、バンコクから数時間過ぎたところがこの列車のハイライト区間、パサックダムに差し掛かります。

ここは湖上の橋を列車が走り続けるというとても絵になる区間で、週末の特別観光列車も運行されています。

この日、というか今年は10年ぶりの洪水を引き起こすような多雨の年でしたので、パサックダム湖は満々と水をたたえています。線路の右を見ても左を見ても水、水、水・・・。

季節によっては草原の高架橋を走る列車ということになるので、いい時期に乗車したもんです。お客さんもスマホで撮影タイム。

この列車に乗車していて感じたのが、しょっちゅう警笛を鳴らすこと。理由分かります?

そう、踏切がある度に警笛鳴らしているんです・・・。タイは自動車の運転マナーが良くない(もしくは1日数本しか来ない列車に遭遇するとは思っていない)ですから。

列車はブアヤイ・ジャンクション駅でナコンラーチャシーマからくる本線に合流です。

この駅で経験したことのない光景を目にすることに!!!

ブアヤイ駅を出発したと思ったら、数百メートルで急停車。なんとそのまま給油を開始しました・・・。タイのバスではよくある話ですが、まさか列車でも・・・。もともと、中距離列車用として開発されている列車なので仕方ないです。

そして、ここからが急行列車の本領発揮とばかりにぶっ飛ばします。

東北本線のタノン・チラ・ジャンクション駅〜コンケン駅間は近代化/高速化工事が完了しており、全力疾走!

この区間は、ホームが高床化されているだけでなく、踏切がほぼ廃止されているんです。じゃあ線路の反対にどうやって行くのかというと、バイク向けの地下通路と自動車向けの跨線橋があちこちに整備されています。

踏切がないもんだから警笛不要・・・。

時速100キロぐらいでぶっ飛ばします。

列車はバンコク近郊での遅れをぽぼ取り戻して高架駅に生まれ変わったコンケン駅に到着です。

急行75列車 / バンコク(8:20) – コンケン(15:30) / 480.2km / 二等エアコン

コンケン〜ノンカイ(普通415列車)

近代化・高速化工事が終わっているのはコンケンまでで、ここから先は古き良きタイの国鉄を味わえる区間です。

快晴のコンケン駅から出発!

やってきたのは、これまた日本製のディーゼルカーで、日本の山岳路線を走っていましたという感じの車両。ばんばんも乗車するまでは、この列車がまれにみる表定速度を誇る爆速列車とは思いもしませんでした。

だって、昭和の香りがプンプンする列車なんですもん。

イサーン地方で最も近代都市と言えるコンケン市街地を駆け抜けると、あっという間にイサーンの大地へ。ほっとするような田園風景が広がります。

コンケンから先の近代化工事が進んでいないと言いましたが、ここからは単線・非電化は当たり前で、タブレット交換方式で単線区間の制御をしています。

つまり、、、単線区間に入る列車は「タブレット」というフラフープみたいな形をした超重要アイテムを持っていないと前に進めないというルール。

この区間の楽しみはズバリ!、タブレットの受け渡しです。列車がすれ違い可能な駅に侵入する際には、タブレットをホームの端に待って居る駅員に渡します(放り投げるもしくは、支柱にかける)。

上の写真で駅員さんが持っている白い輪っかがタブレット。あれを右端に見えている白いポールにかけておきます。

そして、、、急行列車が高速で通過しながらポールにかけてあったタブレットを見事に持って行きました。多分、時速80キロぐらいは出てたと思います。

別の駅では、運転席から投げられたタブレットを駅員さんがナイスキャッチしたようです。

ばんばんが乗車したこの列車、、、普通列車にもかかわらずたまに駅を通過します。時刻表上では停車になっているのですが・・・。

推測ですが、停車予定の駅で乗降客がいない場合に通過していたのではないかと思いました。

おいおい、なんで下車客がいないとわかるんだ?と言われそうですが、タイの切符は行き先駅名を伝えて購入することになっており、日本のように○○円区間とはちょっと違います。

つまり、特定の駅で下車予定のお客さんがいるのかどうか事前に把握できるわけです。加えて、この列車が10分ほど遅れて運行されていたので、乗車予定客がいないことを確認して通過していたのではと推察されます。

そして、、、事件発生!

とある駅を通過した直後に列車は田んぼの真ん中で緊急停止・・・。

はい、タブレットの受領忘れ?もしくは受領に失敗したみたいです。走る列車にフラフープを渡すわけですから、そりゃあ、失敗もしますよね。

後でわかったのですが、後ろに走って行った乗務員が、タブレットを持って運転席の方に向かって行きましたとさ。

こんな可愛いらしい駅がたくさんあります。古き良き時代のタイ国鉄の駅です。夜行列車にもタブレットを渡さないといけませんので、どの駅舎にも宿泊施設完備ですね。

列車は5分ほど遅れてラオス国境の街ノンカイに到着しました。いやあ、楽しかったです。

ところで、この普通列車が爆速の表定速度を誇る種明かしをしますね。理由は3つ。

一つ目は上記で記載したように「利用客がいなれば通過する」。二つ目は「単線区間とはいえ、ダイヤ上はすれ違い列車が一本もない(この日は対向列車遅延のためすれ違い実施)」、そして三つ目が「駅間が長い」。

3つ目を説明すると、次の駅まで24キロなんて区間もあったりしますので、8キロとかの区間だと「もう到着?」と思うぐらいです。年季の入ったディーゼルカーで加速に問題がありますが、直線区間を停止せずに走るだけですから表定速度が速くなるわけです。

普通415列車 / コンケン(9:30) – ノンカイ(12:05) / 171.4km / 三等

コンケン〜ナコンラーチャシーマ(普通432列車)

コンケンで2泊した後、次の目的地であるナコンラーチャシーマを目指します。この区間は寝台設定がないディーゼル夜行急行が1本ある(2021年11月は運休)以外は、普通列車が1日に4〜5本運行されるだけのローカル路線です。

あえて乗車しようと思わないと、なかなか乗る機会のない区間になります。

巨大なコンケン駅を利用するのも3回目ともなると慣れたもんです。

すでに日本製ディーゼル列車が出発時刻を待っていました。昨日のコンケン〜ノンカイと同タイプの車両のようです。

始発駅なので席は選び放題。日があたる方向を考えながら左側に席を決定!

昭和の香り。

コンケン駅を出発して10分も走ると周り一帯洪水中。コンケンでも今年の洪水は被害が出ていたんですね。

バーンパイ駅も見事な高架駅に生まれ変わっていました。

ウボンラーチャタニーからやってくる国道23号線がノンカイとバンコクを結ぶ国道2号線と合流する場所にある大きな街です。

ブッダガヤ様式の白い仏塔が印象的でした。

バンコク〜コンケンの章で書いた踏切廃止に伴って、このような跨線橋があちこちで整備されています。

通常の跨線橋は線路と直角に交差しますが、ここで多く見られるのは、線路と並行に走ってUターンするタイプ。理由は、国鉄用地だけを使って建設できるからでしょう。

空が薄暗くなってきた頃に左側にウボンラーチャタニからの線路が近づいてきて、タノン・チラ駅に到着です。今日はこの駅の近くで一泊します。

普通432列車 / コンケン(14:00) – タノン・チラ(17:27) / 183.5km / 三等

ナコンラーチャシーマ〜バンコク(快速136列車)

今回最後の列車はイサーンの中心都市ナコンラーチャシーマから快速列車でバンコクを目指します。途中山越えをしつつ、250キロを6時間かけてバンコクへ。

タノン・チラ駅はタイ第二の都市であるナコンラーチャシーマ市内の駅です。こちらの方が市街地に近く、それなりにたくさんの利用者があるので、夜行急行列車の一往復以外は全ての列車が停車します。

さあ、バンコク行き快速列車が10両編成でやってきました。

6時間も三等列車に乗るのは厳しいかもと思い、二等の指定席を予約しました。エアコンはないけどリクライニングシート完備で、しかもコロナ対策で50%しか販売していませんので、快適快適。

指定席10号車からは後方展望が開けています。ドアも窓もありませんので、まさに開けています。

コラート高原を駆け抜けた列車は大きな湖に差し掛かかります。ラムタコンダムの湖です。

今まで国道2号線を走っていた際には何度も見ていたのですが、列車から見るのは初めてです。前回乗車したのは夜行列車だったのでもちろん寝てたし、真っ暗だったし。

そもそも、鉄道がこの湖沿いに走っていることを今回初めて知りました(国道の対岸)。昼間に乗って新たな発見。嬉しいですね。

ここから先しばらくの間、列車は右へ左へ曲がりながらスピードを落として進んでいきます。この車両は10両目なので、こういったカーブではいい絵が撮れますね。

改めて、山越え地域の後方展望。下の方に見える柵だけで仕切られています。また、左右の乗降扉はもちろん全開です。

日暮れ頃にバンコク市内に入り、バンスー駅到着時には真っ暗になっていました。6時間の旅に耐えられるか不安でしたが、30分程度寝ただけでずっと景色を楽しんだ旅でした。

快速136列車 / タノン・チラ(12:17) – バンスー(18:14) / 258.81km / 二等

まとめ

久々のイサーン旅行に鉄道を乗り潰すという目的をつけて出かけてみました。

いやあ、楽しかったです。

タイ国鉄のハイライトとも言える、湖上路線を急行列車で走り抜けたし、国境へ向かう爆速普通列車ではタブレット交換を初めて見たし。

コンケンから南側の高速化工事の凄さを目の当たりにし、バンコクへの快速列車では後方展望を楽しむこともできました。

夜行列車には宿代が浮くとか時間の節約になるといったメリットもあるけど、寝ていては気づかない景色の美しさや、その地方の人々の生活を感じることができたなと思います。

次は東部線をバーン・プルタールアンからバンコクまで乗り通す予定です。その次は北部線かな。

今回の旅行記と動画をあげているので、見ていただけるとより雰囲気が伝わると思います。行きたくなっても責任は取れませんが・・・。

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