タイ国際航空は新型コロナ流行の影響で2020年5月に会社更生法の適用を申請し、再建に向けてのプロジェクトが始動しています。当記事は2019年現在の情報ですので、最新の状況についてはご自身で確認ください。 |
こんにちは、ばんばんです。
タイに住んでいるとタイ国際航空(THAI)に乗る機会が多く、ばんばんも2016年12月からタイ国際航空のマイレージプログラムであるRoyal Orchid Plus(ROP)のゴールドメンバーになっていますので、プログラムのルールやメリットを紹介します。
タイ国際航空とは
1959 年に設立されたタイのナショナルフラッグキャリアで2019年に60周年の節目の年を迎えています。
2006年に開港したスワンナプーム国際空港からアジア、中東、ヨーロッパ及びオセアニアへの国際線と、観光需要の高い国内線3路線を運航しています。
日本線に目を向けると、2019年夏ダイヤでは以下のように多数の便を運航しており、そのうち2便は世界最大の旅客機であるA380で飛ばしていますので、需要の高さがわかりますね。
- 東京(成田・羽田) 週35便 (週7便A380で運行)
- 大阪(関西) 週14便 (週7便A380で運行)
- 名古屋(中部) 週14便
- 福岡 週10便
- 札幌(新千歳) 週7便
余談ですが、会社名のThai Airways Internationalが英語の並びとして何かおかしくない?と思った方もいるのではないでしょうか。(文法的にはThai International Airwaysでは?)
ここからはばんばんの想像の域を出ないのですが、ニックネームである”THAI”に合わせるためでは?と考えています。
THai Airways International = THAI ほんとのところはどうなんでしょう?
Royal Orchid Plusとは
タイ国際航空のマイレージプログラムで飛行距離と予約サブクラスでマイルが積算される仕組みになっています。
ANAやJALに比べると比較的マイルを貯めやすいと言えますが、ここ数年は安いチケットほど積算がだんだんと厳しくなってきています。
マイルを貯める醍醐味は無料航空券やアップグレードとなりますが、ROPでは必要マイルが多めに設定されているため、一部のタイ好きを除いて日本ではそれほどポピュラーなプログラムとはなっていません。
ROPには3段階のステータスがあり、以下のような条件をクリアすれば無事ステータスホルダーです。
ステータス | 達成条件 |
シルバー | 12ヶ月で10,000マイル or 24ヶ月で15,000マイル |
ゴールド | 12ヶ月で50,000マイル or 24ヶ月で80,000マイル 12ヶ月で国際線40セクター |
プラチナ | ファースト、ビジネスで12ヶ月内に80,000マイルを2年継続 |
プラチナはビジネスクラス以上の利用に限定されているため、目指すとすればゴールドメンバーになるかと思います。マイル積算はスターアライアンス航空会社搭乗でも大丈夫です。
ゴールドメンバー特典は?

ROPゴールドメンバーになると以下のようなスターアライアンスゴールドメンバー特典が利用できるようになります。
- 専用チェックインカウンター
- 預け入れ荷物の増量、優先受取り
- ラウンジの利用
- 優先搭乗
全部非常にありがたい特典なのですが、個人的には専用チェックインカウンターが一番重要と考えています。
アジア主要国(特に自国のキャリアが弱い国)からタイ国際航空を利用する乗客はバンコクで乗り継いで中東やヨーロッパを目指すことが多く、たくさんの荷物を抱えて、チェックインに非常に時間がかかります。
このストレスを軽減するためにもゴールドメンバーを維持していきたいと思います。
他にはこんな特典も用意されています。
- 年に1回特典航空券交換に必要なマイルが半分になる
- ゴールドを更新した翌年、アップグレード1往復分
- 搭乗後すぐの食事オーダー
食事を他の乗客より早く食べたいだけであれば、特別食のシーフードでも事前オーダーしておけばよいのですが、ゴールド特典は一緒に飲み物の注文も聞いてくれます。
つまり、食事と一緒にビールやワインを楽しめるという非常にありがたい特典です。(通常タイ国際航空では、食事トレーと水を一緒に配り、ジュースやアルコールは後ほどゆっくり。ビールが手元に来る頃には完食しています・・・)
2019年10月の制度変更でどうなるのか?

2018年後半からメールマガジン内で「マイル制度が変わります」という含みを持たせていましたが、2019年4月に正式発表がありました。ざっくりとした概要は以下の通りです。
- 獲得マイル数の増加(主にファースト、ビジネス)
- ステータス毎のボーナスマイル(ゴールドは10%)
- 特典航空券のマイル数増加(中・長距離の上位クラス)
- 片道特典航空券の必要マイル数減
世界的な流れでもありますが、上顧客重視が鮮明になっています。ゴールドメンバーも少し優遇されていますので、幸いにもばんばんはトータルで見れば現状維持といった印象です。
まとめ
日本ではあまりポピュラーではないタイ国際航空のROPですが、タイ在住者にとっては選択肢の最上位になります。
2019年の10月からプログラムの一部変更が予定されていますが、制度を良く理解して恩恵に預かれればと思っています。