【空港散歩①】アセアンのハブ空港

 こんにちは、ばんばんです。

 ”Thank you and a Happy Journey!”

 クアラルンプール国際空港のアナウンスの最後に必ず流れるフレーズです。ずっとターミナルにいると、このフレーズが頭から離れなくなってしまうぐらいよく流れます。

 他の空港では、Pleasant Journeyとか言いそうなところ(そもそもそれさえ言わずにThank youで終わるかも)、親しみやすくて良い表現だなと思っています。

アジアやタイの空港を紹介する空港散歩シリーズの第一回として、アセアンのハブ空港3つを取り上げたいと思います。

クアラルンプール国際空港

 

 クアラルンプール国際空港(KLIA)は1998年に(通称)スバン空港に入れ替わる形で開港しました

 開港当初はメインターミナルとサテライトに2本の滑走路で運用されていましたが、2006年にLCCターミナルが貨物エリアのあたりに作られました。

 

 そして、2014年にはLCCターミナルを廃止した上で、KLIA2として新ターミナルが完成しています。3本目の滑走路もその頃にオープンしています。

 2018年の旅客数は59,959,000人とニューヨークのJFK空港に次ぐ世界23位となっています。

KLIAのロケーション・アクセス

 クアラルンプール中心部から約45キロ南に位置しています。アセアンの主要空港ではダントツで、世界の中でも中心部から遠い空港のひとつです(成田には敵いませんが)。

 周りには広大なゴムのプランテーションが広がっており、そのような環境だからこそ、この大空港を作ることができたと思います。

 さて、世界でも遠い空港にはKLIAエクスプレスという最高時速160kmで結ぶ列車が乗り入れていて、KLセントラル駅との間を28分で結んでいます。

 空港バスもKLセントラル駅との間を結んでおり、渋滞がなければ約1時間で到着します。成田空港も1000円のバスが走っていますが、ここは300円以下と破格の値段です。

 バスが古い、暑すぎる、寒すぎると文句を言えばキリがありませんが、時間がある方にはオススメです。

KLIAをパワポで平面図

 Google Mapの写真をPower Pointにコピーして、その上にパワポの図形で空港を描いてます。(方角は無視)

 新しく開業したKLIA2はLCC用ターミナルとなっていますが、メインターミナルを凌ぐほど巨大です(サテライトを延々と歩かされます)。

 

 アセアン域内では、シンガポール、ジャカルタ、バンコクよりも先に3本の滑走路整備しましたので、KLIAの意欲、先進性を感じられます。

KLIAのエクセルで時刻表

 ここでは、電車の時刻表風にアセアン主要空港行きのフライト時刻表を作ってみました。2019年8月スケジュールで、月曜日運行便を記載しています(細かい点はご容赦ください)。

 シンガポール行きは1日49便がほぼ小型機によって多頻度運行されています。KLIAをハブにしているマレーシア航空もエアアジアも域内便の基本はB737やA320のみ。

 以前、高品質なサービスで知られるシンガポール航空に搭乗して、KUL→SINを飛んだことがあるのですが、あまりにも短距離のためか、アルコールなんて準備していないと言われてしまいました。

 しかし、この手作り時刻表を見て思うに、日本のどこかの地方都市の列車よりよっぽど運行本数が多いなあと・・・

 しかもエアアジアの存在感が半端無いです。

シンガポール・チャンギ国際空港

チャンギ空軍基地を拡張した上でターミナルを建設して開港したのが1981年ですから、もうすぐ40周年ですね。

 その後旅客も順調に伸び続け、開港から10年後の1991年にターミナル2が開業、さらには2008年にターミナル3を、2017年にはターミナル4を開業しています。

 現在の旅客処理能力は年間8200万人ですが2018年の利用者が約6500万人でしたので、もうしばらくは対応できそうなキャパを持っています。

 そして、2025年頃の開業を目指して、ターミナル5の計画が進んでいます。これはメインターミナルに加えて二つのサテライトを持つ巨大ターミナルで、年間5000万人に対応する予定とのことです。

チャンギ空港のロケーション・アクセス

 チャンギ国際空港は、シンガポールの最も東に位置していますが、もともと国土が小さいのでアクセスは超便利です。

 シンガポール市街地の真ん中にあるマーライオン像まで20kmで、車で約25分の距離。また、地下鉄が空港ターミナル地下まで乗り入れていますので、格安で市内まで行くことも可能です。市バスもあり。

チャンギをパワポで平面図

 チャンギ空港には3本の滑走路がありますが、一番海側の滑走路は現在シンガポール空軍が利用しています。ただ、ターミナル5プロジェクトが完成すれば、民間機も3本の滑走路を利用するようになるはずです。

 現在のチャンギ空港はターミナルの増設を重ね、ターミナル1〜3を中心にギュッとまとまっています。上の図では、右側にT1、下にT2、上にT3。

 また、滑走路二本をずらした形で配置し、ターミナルから滑走路への行き来が最低限の移動で済むような素晴らしい工夫ですね(風向きによっては、延々と地上走行を強いられるバンコクとは大違いです)。

チャンギをエクセルで時刻表

 シンガポールからのクアラルンプール線、ジャカルタ線、バンコク線は世界でもトップ10にランクインするような旅客数の多い国際線です。

 バンコク線はKULやJKT線に比べると本数は少ないですが、タイ国際航空、シンガポール航空の大型機が頻繁に行き来するような超高需要路線となっています。

 基本的には離陸用滑走路は1本で運用されることが多いので、”迷駅”として知られる名鉄名古屋駅並みの多頻度運行ですね。毎時10本ほどが、この4カ国に向けて出発進行!

ジャカルタ・スカルノ・ハッタ国際空港

1985年にジャカルタ西約25キロに開港したスカルノ・ハッタ国際空港は、初代スカルノ大統領とハッタ副大統領の名前を冠した空港です。

 世界には英雄の名前を冠したニューヨーク・JFK空港や、インディラ・ガンディー・デリー国際空港等多数ありますが、二人の名前というのはぱっと思い当たりません。最近まで、スカルノ・ハッタさんという名前、苗字かと思ってました。

 さすがは2憶6000万人の人口を誇る国の首都空港だけあって、2018年の利用者数は世界18位の6,570万人。この数字は、19位のシンガポール・チャンギ国際空港よりも上となります。

 では、このスカルノ・ハッタ国際空港がアジアのハブ空港かというとそんなこともなく、アジア域内路線と国内線が大半を占める路線構成です。

 例えば、アメリカ線は”0”。つまり直行便は飛んでません。まあ、東南アジアから遠いから仕方ないです。

 ヨーロッパはというと、直行便はトルコ航空のみで、旧宗主国のフラッグキャリアKLMオランダ航空がクアラルンプール経由で乗り入れています。ハブ機能としては、シンガポールやバンコクとは比較にならないですね。

スカルノ・ハッタをパワポで平面図

 同時離着陸可能な平行滑走路の間に、1985年開業のターミナル1、1991年開業のターミナル2、そして、2016年開業のターミナル3が点在しています。

 

 ターミナル3開業時に自動運転の高架列車が開通し、ターミナル間は簡単に移動できるようになっています。2019年現在処理能力を超える状態となっていますので、ゴルフ場がある場所にターミナル4を建設する計画が動き出しています

 ばんばんが通常利用する国際線はターミナル3に発着します。

北側の滑走路に着陸した場合は問題ないのですが、南側の滑走路に山側(図の左側)から着陸した場合は、一旦ターミナル1の左側まで戻ったうえで北のエリアに向かうため、15分ぐらい地上走行していました。このボトルネック改善を目指して誘導路の建設が進んでいましたが、無事に運用が始まったのか確認できていません。

 また、北側滑走路のさらに北側に平行滑走路を建設していましたが、2019年11月頃より運用が始まっています。このおかげで、離陸時の出発待ち行列が大幅に短縮されました。パワポも最新版に修正しないと・・・。

スカルノ・ハッタをエクセルで時刻表

 どうですが、この圧倒的なシンガポールの存在感!?我がバンコクも便数が相当増えたとはいえ、一日11便です。一方のシンガポールは38便!

 それもそのはず、このジャカルターシンガポール路線は運航便数で世界3位、旅客数で世界2位の国際線でその数480万人を誇ります。

 上の時刻表ではちょっと控えめなクアラルンプール線も運航便数世界5位、旅客数世界6位(317万人)を誇る超高需要路線だったりします。

 特筆すべきはベトナム路線で、ホーチミン行きが毎日1便。以上。

アジアのハブ空港まとめ

今回は、年間利用者数が世界で23位のクアラルンプール国際空港、19位のシンガポール・チャンギ国際空港、そして18位のジャカルタ・スカルノ・ハッタ国際空港を取り上げました。

この3空港は域内の移動がとても活発で、LCC小型機による超多頻度運行が特徴だと思います。

乗り継ぎを重視した空港というハブ空港本来の定義からすると当てはまるのはシンガポールだけなのですが、他の二空港も膨大な旅行者を捌いている大空港という意味でハブ空港に引けを取らないレベルの空港です。

この先もそれぞれの空港で拡張計画が発表されていますので、訪問するのがとても楽しみな空港たちです。