タイとポルトガルの関係に興味津々〜Baan Kudichin Museum〜

こんにちは、ばんばんです。

バンコク市内で旅に出ている気分を盛り上げようと出かけたのが、他民族の文化が見られるトンブリー地区。中でもこのKudichin地区はとても興味深かかったのでレポートしますね。

Kudichin地区とは?

アユタヤを離れトンブリーに王朝を開いたタークシン王は、国際都市アユタヤで活躍した各民族も一緒に率いてやってきました。中でも軍事面で大きな活躍のあったポルトガル人を住まわせたのがここKudichin地区です。

Kudichin地区はそもそもどこにあるのか?

上の地図を見ると、サンタクルズ教会が現在の王宮よりだいぶ南側、花市場として知られるパクローン市場の対岸あたりにあることがわかります。

現在の王宮から見るとちょっと離れた川向こうのイマイチな場所かと思いますが、時代はトンブリー王朝です。

この時代の王宮はバンコク・ヤイ運河がチャオプラヤ川と合流する場所に位置していたのです。となると、Kudichin地区は川を挟んだ目の前にある一等地に思われます。海から遡ってくる敵を迎え撃つ任務も併せ持っていたかもしれませんね。

【行き方】

旅気分を盛り上げるなら次の二つがお勧めです。

①MRT Sanam Chai駅から徒歩数分のRajinee船着場から渡し船(※通常はチャオプラヤ・エクスプレス船のオレンジ旗も寄港するのですが、2020年6月中旬時点では、桟橋破損につき通過となっています。渡し船も運行状況要チェック)

②チャオプラヤ・エクスプレス船のMemorial Bridge桟橋から徒歩。2020年6月には橋上の公園Sky Park開業予定)

ラマ7世橋を渡り川上に向かうと、Kudichin地区の先まで上の写真のような川沿い遊歩道が続いています。

Kudichinエリアの観光案内。一番左の(28)がラマ7世橋、(16)がサンタクルズ教会、(11)がトンブリ王宮(海軍施設のため立入禁止)です。

サンタクルーズ教会で昔を偲ぶ

ポルトガルの名残を伝えるサンタクルズ教会です。この日はドアは閉ざされていて、空いている窓から中をチラッと覗くことができる程度でした。

説明看板を超意訳しますと・・・”アユタヤ王朝時代のビルマとの戦いに活躍したポルトガル人に、王宮に近いこのエリアを提供した。このカトリック教会は1770年に木造で建造され、その後、1833年、1916年に再建されている”

現在の建物も100年以上の歴史があるんですね。

Baan Kudichinへ

では、Baan Kudichin Museumへ行ってみましょう。

サンタクルズ教会の右側(北側)真ん中あたりにKudichinコミュニティへの入り口と看板があります。

Baan Kudichin Museumは上から二つ目で、50m先と記載がありますので、車も入れないような細い小道に入っていきます。基本的には住宅が密集しているのですが、ちょっとお洒落なレストランや、お菓子を売っている商店もチラホラ。

この看板が目印のBaan Kudichin Museunに到着です。

かなりお洒落な洋館で1階がカフェ、上階が博物館になっています。

興味津々の展示物

ちょうど、訪問日の朝から「物語タイの歴史」という文庫を読み始めたこともあって、興味津々の展示物でした。

ポルトガル人の服装や大砲の展示。説明パネル中心になるので、まずはインパクトあるもので惹きつけるのはありですね。

アユタヤ王朝末期のタイ周辺図です。黄色いアユタヤ王国は現在のタイよりはやや小さいエリアを支配しています。チェンマイはLanna王国支配下で、東北部はLanchang王国がメコン川を越えて支配しています。南はスラタニーの先まで。

タイの一番南にChaiyaという町の記載があります。タイの南方に存在したSrivijaya王国の中心都市のひとつと言われていますが、実は中国の歴史書には「盤盤」と記載されています。

盤盤=ばんばんということで、非常に親近感が湧いてきました。ぜひこの歴史ある町を訪問してみたいと思います。ちょっと話がそれましたね・・・。

このパネルでは王都アユタヤの各国コミュニティを紹介しています。なるほど、ポルトガルコミュニティは、日本人町の対岸あたりにあって、教会も建てていたんですね。

写真では小さくて読めませんが、左側写真の一番左にチャオプラ川の地図があります。海からアユタヤまでの川沿いの地名が記載されています。その中にBangkokがありました。つまり、アユタヤ時代からバンコク村は存在していたということですね。

チャオプラヤ川のバイパス工事のパネルです。ふむふむ興味深い。

薄い水色がもともとのチャオプラヤ川の本流で、濃い水色が1542年(日本では徳川家康誕生)のバイパス工事で生まれたチャオプラヤ川です。現在王宮やワット・アルンがあるあたりですね。

タイ語の単語のいくつかはポルトガル語が使われてますよとのこと。

1767年のトンブリー王宮周辺図です。Thonburi Cityと記載があるのが王宮です。敷地内のWichaiprasit要塞(現在もあり)と対岸のWichayen要塞で守りを固めています。Kudichin地区は南側の四角で囲まれたエリアの川沿いです。

この図も興味深いですね。主に各国のコミュニティ(中華、ラオ、マラヤ等)がどこにあったか示しているのですが、注目すべきはトンブリ側の赤い線。ここに城壁があったようです。

美しい洋館は3階の展示室へと続いていきます。

だいぶ綺麗な図になってきました。右下に商業地区が生まれていますね。運河沿いで発展しやすかったのでしょう。また、王宮すぐ近くに田んぼ(畑?)があるのも興味深いです。

当時の調度品や食事を展示しています。

そして、ここが博物館のハイライトかも(歴史にあまり興味ない方には)!

窓越しにサンタクルズ教会の尖塔。この写真で、ここはバンコクだ!と言える人はなかなかいないのではないでしょうか?(大きなヒントとしては、右側にお寺の白い塔が写っていることかな)

カフェでホッと一息

興味津々の博物館見学のあとは、カフェでホッと一息です。

美しい洋館でのんびり。

アイスラテをいただきました。某有名チェーンの半額ぐらいだったかな。

庭の緑を見ながらのんびりするところです。扇風機があちこちに設置されていて心地良し。

まとめ

バンコク在住者でもなかなか行く機会のないエリアですが、行って大正解でした。昔ながらの路地を探検し、トンブリー王朝時代に想いを馳せる・・・。いいですね。

もともとはバンコクで旅気分を味わおうということで訪れたのですが、十分目的を果たすことができたと思います。

MRTが開通してとても行きやすくなったエリアでもありますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。