こんにちは、ばんばんです。
先日、国鉄タイ北部線のクンターン駅に行って来ました。
この駅は周囲を山に囲まれ、道路でのアクセスが不便なので秘境駅っぽいのですが、クンターン国立公園へのアクセスを担っており、全ての列車が停車する主要駅になっています。
夜明け前のクンターン駅に降り立った
クンターン駅はバンコクから683キロの距離にあり、所要時間は寝台特急で約12時間です。例えば、18:10発のSP09列車は6:06クンターン着となります。
また、タイ国鉄で最高所の駅として知られており、その標高は758メートル。このクンターン駅に向かう際は、右へ左へカーブしながらの徐行運転が続きます。
ということで、特急列車は約20分遅れてクンターン駅に到着しました。
まだ、夜明け前ですが約50人の若者がこの駅で下車。タイの若者の間ではアウトドアがそこそこブームになっているような気がします。
この日のチェンマイの最低気温が17度だったので、ここは15度ぐらいか?
クンターン駅の見どころと名物
クンターン駅はランプーン県の観光名所として挙げられるようなポイントですので、見どころがたくさんあります。
クンターン駅名物〜線路歩き〜
タイでは線路を歩いていても怒られることはあまりない(ただし、高速化工事が終わっている区間はほぼ無理)のですが、ここでは列車が来ない時間であれば絶対に怒られません。
なぜなら、この駅からアクセスするクンターン国立公園へは、線路を歩かないと行けないんです。上の写真で、国立公園の入り口は機関車が停車している先の左側です。線路の両側に歩道があるわけでもないので、必然的に上の写真のような場所を歩くことになります。
ちょっと冒険気分で楽しいです。
クンターン駅名物〜トンネル〜
クンターン駅すぐ横には長さ1362メートルのタイ国鉄最長を誇るクンターントンネルがあり、それこそ観光ポイントになっています。
駅から線路を歩いて3分の距離です。
ここでみんな交代での撮影大会をやっています。中にはトンネル内にちょっと入る人も。
このトンネルが開通したことで、チェンマイが鉄道でバンコクと結ばれるようになったと、博物館にも模型が展示されているほど重要なポイントです。
クンターン駅名物〜ポイント切替装置〜
クンターン駅の駅舎では、ポイント切り替え装置を見ることができます。駅舎の一角がガラスで覆って展示されています。上には、構内線路図&ポイントも掲示してある親切さです。
駅舎から線路沿いにワイヤーが伸びて、こんな機械に接続しています。ポイントを切り替える機械でしょう。
ポイントです。
クンターン駅名物〜タブレット交換〜
タイ国鉄では単線区間の制御にタブレット交換方式を採用していますので、ここクンターン駅でも、タブレットというフラフープのような輪っかをやりとりする様子を見ることができます。
ホームにある高さ2メートルほどの鉄塔にタブレットがかけてあり、運航乗務員が手を伸ばしてこれをキャッチしていきます。
たまに取り忘れかキャッチミスに遭遇することもあり、そうなると、線路上で緊急停止。
クンターン駅名物〜トロッコ〜
次の列車を待ってボーッとしていたところ、トンネルから何かが出てきた・・・。
おっ!!作業用のトロッコです。ディーゼルエンジンで動いているようです。
ここは観光地なので、安全用設備をきちっとすれば行列ができる観光アトラクションになると思うのですが・・・。乗りたいです。
クンターン駅名物〜犬〜
クンターン駅には10匹以上の犬がいます。この子たちがとても人馴れしていてかわいいんです。
普段はゴロゴロとしていますが、列車がやってくると尻尾を振ってお出迎えしてくれます。もちろん、皆さんから食べ物をもらいたいので・・・。
ばんばんもベンチでガイヤーン(鳥を焼いたもの)を食べていたら、正面にちょこんと座った二匹が、よだれ垂らしながら至近距離からガン見してきました。
列車が出発する際には、走ってお見送りしてくれるところがかわいいですね。
クンターン駅名物〜クンターン国立公園〜
ここで降り立つお客さんのほとんどは国立公園に行く人たちです。
ばんばんも行きました。入り口までは。
ここで入場料を払って、ビューポイントまで行って来る予定だったのですが、まさかの入園拒否に会ってしまい、泣く泣く下山となりました。
従って、国立公園のことはよくわかりません。残念。
入園拒否の理由ですか?なんでも、コロナの陰性証明書が必要だったとか・・・。
国立公園へ向かう道
まとめ
クンターン駅へ行ってみたくなりましたか?
バンコクからはチェンマイへ行く途中に降りることもできますし、チェンマイからは日帰りで訪れることも可能です。
日本では失われてしまった昔の鉄道駅の良さが多分に残っているので、鉄分の濃い方はぜひ訪れてみてください。
ワクワクしますよ。
動画も作成しています。より雰囲気が伝わると思いますので、こちらもご覧ください。