こんにちは、ばんばんです。
2015年12月からバンコクから四国へ通い、娘の幸せを願い続けたお遍路旅、3年半の記録です。
2018年7月後半から始まった今回の遠征は、難所続き、猛暑、台風と三重苦の中を自分の足で歩いた思い出深い旅となりました。
さあ、行ってみよう!
1日目
始まりの徳島へ
2018年の夏を覚えていますか?関東では6月末には梅雨明けとなり、全国的に記録的な猛暑となったあの夏。
台風が伊勢湾に東側から上陸し、西へ縦断したあの夏。
今回の旅は関西空港から和歌山経由で南海フェリーに乗って徳島に戻ってくるところからスタートです。ここ徳島に来るのは、2016年夏に阿波踊りを見て以来の2年ぶりです。
大きすぎず小さすぎず、相変わらず優しく迎えてくれるような街です。とても居心地がよい街。
ポケモンGoイベントで徳島観光
徳島のホテルに到着したのは昼前でしたが、この日は遍路の予定はなし。というのも、前々から楽しみにしていたポケモンGoのスペシャルウイークエンドというイベントがあったからです。
ばんばんもイベント参加券を持っていましたので早速参加。今まで入手したことがないアンノーンの「J」「T」や、当時は誰もが欲しかったラッキーがあちこちに出現です。
徳島駅ー徳島城ー徳島県庁ー新町川ー阿波踊り会館と歩き、ポケストップ密集地帯の寺町周辺で捕獲に励んでいました。うん、ほぼ徳島市中心部の観光地を巡った感じですね。
ただ、この日は猛暑。数時間でギブアップしてホテルでチェックイン時間待ちしていました。夜行明けだったしね。
もの悲しい阿波踊りの音色の夕べ
数時間昼寝して、夕食の買い出しとポケモンの捕獲に出かけます。この日は7月後半ということで、街のあちこちから阿波踊りを練習している音色が聞こえてきます。
ばんばんがスーパーで買い物をして東新町商店街のアーケードを歩いていると、そこでも阿波踊りの練習をやっていたので、買ってきたビールをプシュッと開けて見学。
老若男女が一丸となって一生懸命練習している姿は羨ましいなあと思いながら。
帰り道、川沿いをホテルに向かうとあちらからも、こちらからも、もの悲しい阿波踊りの調べが聞こえてきます。あと2週間なので最後の追い込みですね。
台風が来るぞ!旅程を変更か?
テレビでは台風接近を知らせるニュースが毎日のように報道されていました。今回の台風は今まで経験したことがないようなコースをたどりそうだと。
数日前までは日本海に抜ける予報だったのが、高松あたりを目指してくるような感じに変わってきています。何もここに来なくてもいいじゃないというぐらいピンポイントです。
翌日は徳島の難所である焼山寺を考えていましたが、台風の影響があるのか、山間部は雨の予報。急遽、雨予報の出ていない香川県の札所を数カ所回ることに変更です。
今回の旅を始めるにあたってはもともと難航を予想していました。というのも西日本豪雨の影響で香川県内の予讃線橋梁が損傷し、バスによる代行輸送を行なっていたからです。
毎日天気予報や時刻表とにらめっこしながら計画を臨機応変に変えていくのも今思えば楽しい経験でした。当時はかなりテンパってましたけど・・・。
2日目
徳島〜天皇寺
台風接近のため徳島の大ボス焼山寺の予定を完全に変更し、香川の中難所である五色台を攻略しておくことに。
また、海外から東京に帰国予定だった知り合いの乗った飛行機が台風の影響で遅延となり、参加予定だったポケモンGoイベントのチケットを偶然ゲットすることに。帰りに高松で遊んで来よう。
眠い目をこすりながら徳島駅から5:41発の特急うずしおで高松駅経由八十場駅へと向かいました。
高松駅からわずか7個目の駅とはいえ、田畑に囲まれたのんびりとした八十場駅で下車したのは、ばんばん一人。ここから軽い坂道を登って5分ほどで天皇寺に到着です。
【79】天皇寺

天平年間(729〜749)に行基菩薩によって創建された。十一面観世音菩薩を本尊として祀っている。天皇寺の由来は崇徳天皇を祀っていたことから。 |
白峯寺〜根香寺〜国分寺
通常79番天皇寺からは80番国分寺を参拝後に五色台への直登ルートを登っていくのですが、どうもここが相当にきついらしいということで、自動車道のある裏側から登り80番へ降りるルートを選択しました。
自動車道の登り口付近にある松浦寺というお寺まで約5キロ1時間弱、のんびりとした田園地帯を歩きます。
天皇寺を出発したのが7時過ぎですので、猛暑とはいえまだ30度には達しないぐらいの時間です。ここまではまだ余裕。
観音寺あたりから道は坂道へと変わりますが、いい景色だなーなんて言いながらまだ平気でした。
そして、車道から離れて階段へ。5分でへこたれました。
やっぱり猛暑だし、楽勝だって聞いてたし、初日で体が慣れてないし・・・。
とか考えながら歩いては休憩し、なんとか白峯寺へ到着。
【81】白峯寺

弘仁6年(815)に弘法大師、智証大師によって創建された。千手観世音菩薩を本尊として祀っている。崇徳上皇を祀った白峯陵に隣接している。 |
根香寺へは、五色台の遊歩道のような道を歩いていきます。この道はアップダウンがあまりなく比較的楽な道でしたが、森が深くて景色があまり変わらないので、延々と歩いている気分にさせられます。
再び自動車道に合流してからはちょっと楽になり、鼻歌なんか歌いながら根香寺へ到着。
【82】根香寺

弘仁年間(810〜824)に弘法大師、智証大師によって創建された。千手観世音菩薩を本尊として祀っている。 |
根香寺の参拝が終わると、普通はまた山道を通って国分寺を目指すことになると思いますが、ばんばんは車道を選択!
これ正解でした。車通りも少なくかなり早く国分寺への急下降登山口に到着しました。ただ、ちょっとアップダウンが多かったような。
そして、五色台からの急下降。結論から言うと、朝の登りもキツかったけれど、ここの比ではなかったなと思います。良かった裏側からのルートを選択して、と本気で思います。
振り返ると、今降りてきた五色台が後ろにそびえ立っています。周りに田んぼや家が増えてくると国分寺はすぐそこです。
【80】国分寺

天平13年(741)に行基によって創建された。十一面千手観世音菩薩を本尊として祀っている。 |
そしてポケモンGoスペシャルウイーク
初日の札所巡りを終え、国分駅で帰りの列車を待ちつつ、ポケモンGoイベントに参加することに。
ここで問題発覚!このイベントに参加するためには、スポンサー印のあるポケストップでチェックインが必要なのです。
っで、見渡して見ても、AEONモール、ドトール、TOHOシネマはないよね、田んぼの真ん中に。
期待の星だった伊藤園の自動販売機も皆無。グーグルマップで探してみると、、、あった!我らがセブンイレブン!
わずか500mとはいえ、猛暑の中を徒歩で。セブンイレブンでイベントにチェックインして、500mをとぼとぼ戻ると・・
アンノーン発見!オイオイ、国分寺にいる・・・。ということで、先ほどお参りをした国分寺まで戻って無事アンノーンを捕獲しました。
高松駅に戻り、気合いを入れるも昨日ほど賑やかにポケモンが沸いているわけでもなく、玉藻公園(有料エリア)の中に多かったりと。徳島で続きをやろうと列車に乗ります。
夕方徳島に戻ると、少し風が強くなってきましたが、まだまだポケモンGoには影響なし。昨日に続いて阿波踊り練習の音色を聞きながらポケモン獲得に励みました。
その夜、台風は伊勢湾に上陸し西へ進みます。もちろん徳島も暴風域に含まれ、激しい雨・風の一晩となりました。
そして、、、台風の影響で翌日からさらなる試練に・・・
2日目のデータ
From | 交通手段 | 距離 | 時間 | To |
徳島駅 | JR高徳線特急 | – | 73分 | 高松駅 |
高松駅 | JR予讃線 | – | 24分 | 八十場駅 |
八十場駅 | 徒歩 | 0.4km | 5分 | 天皇寺 |
天皇寺 | 徒歩 | 7.5km | 140分 | 白峯寺 |
白峯寺 | 徒歩 | 5.0km | 90分 | 根香寺 |
根香寺 | 徒歩 | 6.8km | 135分 | 国分寺 |
国分寺 | 徒歩 | 0.3km | 5分 | 国分寺駅 |
国分寺駅 | JR予讃線 | – | 14分 | 高松駅 |
高松駅 | JR高徳線特急 | – | 64分 | 徳島駅 |
歩行距離:20.0km 歩行時間:6h15m
3日目
昨夜未明、伊勢湾に上陸した台風12号はまさかの西に進み、朝5時頃暴風域を伴って神戸付近に。私が滞在している徳島市も暴風域に入ってきました。
そして、まさかのJR四国全線運休のニュース。
どうなるのか?さあ行ってみよう!
徳島にて
天気予報が繰り返し伝えていたとおり、朝の徳島も暴風が吹き荒れておりテレビではJR四国運転見合わせのニュースが流れてきました。
台風は昼にはかなり西に進む見込みでしたので、ばんばんはJRもそのうち動き出すだろうと考えていました。
9時過ぎには風も弱まってきたため、徳島駅に様子を見に行ってみたものの、駅員さんもわかっていることは、運転開始時間は未定ということだけなんですよね。
ここで、ばんばん決心!高速バスで行こう。
以前訪問を詳細に検討したことのある三角寺は、高速バスの三島川之江インターバス停から徒歩圏内。三角寺を参拝して、伊予三島駅まで歩く頃には、列車の運転も再開されるかなと。
昼頃の高速バスを予約して、ホテルに戻ってチェックアウトしました。時間が限られているので前に進むしかないんです。
吉野川沿いの長閑な風景を1時間ほど走り、阿波池田あたりからは、かなり険しい山岳地帯を橋とトンネルで超えていきます。ここまでくれば、もうすぐ到着です。
いざ、三角寺へ
三角寺は標高360メートル付近にある、そこそこ難所の札所です。バス停のある三島川之江インターは海抜50メートル程度ですので、標高差300メートルの急な山道となります。
山の方を見上げると、あれが三角寺かなあと思われるような建物がはるか上の方に見えています。
今日からはスーツケースを徳島のホテルに預けて、4日分の荷物+ポカリスエット毎日1Lを背負っての旅となりますので、身軽だった昨日と同じペースでは歩けません。
三島川之江バス停で降車し、広大な利用者用駐車場を出て山側へ向かいます。インターチェンジの側道を越えたあたりから田んぼの中の道が急な坂道に変わります。
福祉施設太陽の家を超えたあたりから本格的な山道へ。しばらくは舗装された道だったのですが、昨晩の強い風雨で大量の落ち葉と濡れた路面は滑りやすくて歩きにくかったです。
猛暑の夏、台風直撃当日に登山する人は皆無で、静かな静かな登山ですが、どこまで続くか分からない鬱蒼とした山道を一人で歩くのは少し不安になります。
残り1キロぐらいの地点で車道に合流して、ゴール!
【65:三角寺】

天平年間(729〜749)に行基菩薩によって創建された。弘法大師作と伝わる十一面観世音菩薩を本尊として祀っている。 |
予定外の伊予三島に宿泊
三角寺でお参りを済ませ、大事なことをしなくては。そう、今日予約しているホテルのある新居浜まで列車、バスで行けるのかどうかの確認です。
結果は・・・、JR予讃線は”終日運休”を発表していました。バスは、あるのかないのかよくわからず。
予約してあったホテルに電話で事情を話してキャンセルし、伊予三島駅まで行って今日のホテルを探すことに。
ピューっと山を下り、高速道路沿いの側道を延々と歩き、伊予三島市内の狭い道を歩いて駅に到着。
駅員さんはいましたが、無情にも終日運休の案内。また、明日の運行予定もまだ分からないとのことでした。
駅のベンチから最寄りのビジネスホテルに電話して今夜の宿を求めると、二軒目で無事空室がありました。駅から徒歩20分。三角寺方面に歩きます。
ところで、今日の三角寺でも恒例のポケモンGoジムを攻略してエースともいえるポケモン”ハピナス”を配置。
そのエースは数日間一匹で居た後ようやく仲間ができ、居心地が良すぎたのか、帰ってきたのは6日後という街中では考えられない時間働きに出て、ようやく戻ってきました。
3日目のデータ
From | 交通手段 | 距離 | 時間 | To |
徳島駅前 | JR四国高速バス | 113分 | 三島川之江 | |
三島川之江 | 徒歩 | 2.5km | 60分 | 三角寺 |
三角寺 | 徒歩 | 6.5km | 100分 | 伊予三島駅 |
歩行距離:9.0km 歩行時間:2h40m
4日目
伊予三島〜神恵院〜観音寺
台風一過の今朝は快晴。普通だったらいい天気だねとなるところですが、そこは猛暑の2018年7月。朝から暑いです。
すでにニュースでも確認済でしたが、今朝は始発から通常運行とのこと(不通区間を除く)。 昭和な街並みを抜けて伊予三島駅へと歩き、普通列車で観音寺駅へ向かいます。
神恵院と観音寺は同じ境内に二つのお寺が隣接する四国八十八か所唯一のポイントです。歩かなくて良いから得したような、同じ納経所で二つの御朱印をいただくので損したような複雑な気分。本堂は2002年建立のコンクリート打ちっぱなし。
【68:神恵院】

大宝3年(703)に日証上人によって創建された。阿弥陀如来を本尊として祀っている。 |
【69:観音寺】

大宝3年(703)に日証上人によって創立された。聖観音世音菩薩を本尊として祀っている。 |
銭形砂絵観光〜本山寺断念

さて、神恵院と観音寺のお参りが終わったら、すぐ横にある琴弾公園に行かなくてはいけませんね。ここには、見ればずっとお金に困らないと言われる「銭形砂絵」があるのです。簡単に言うと、古いお金の巨大な砂アートです。
巨大砂アートは高いところから見る必要がありますよね。ということで、猛暑の山登り。この道は一般の車が展望台に向かう道なので、きちんと舗装されていて歩きやすい道です。ただ、かなりの急坂を登り続けることに。
そして、銭形砂絵との対面。お金よろしくお願いしまーす!
次は70番本山寺を目指して財田川沿いの道を歩きます。
この財田川の予讃線鉄橋が西日本豪雨の際に損傷して予讃線の一部区間が運休。バスによる代行輸送となっているために、通常よりも時間がかかるうえに本数も減っており、今回の遍路旅鉄道パズルを難しくしてくれています。
なんてことを考えながら堤防を歩いていましたが、暑い!ということで、次回に回すことに計画を変更し、観音寺駅へ。
香園寺〜礼拝所〜吉祥寺〜前神寺
観音寺駅から西へ向かう普通列車は1時間に1本程度しかないのですが、ちょうど10分後に松山行きが出発するという幸運に恵まれ、気分良く伊予小松駅を目指します。
伊予小松駅からは途中のコンビニで冷たい飲み物とランチを買って香園寺のベンチで食べることに。
香園寺の本堂はコンクリート作りのかなり大きな建物で、今まで歩いてきたお寺とはかなり趣が異なります。
【61:香園寺】

6世紀後半に聖徳太子によって創建された。大日如来を本尊として祀っている。 |
さて、問題の62番札所です。
もともとは宝寿寺というほど近くにあるお寺が62番札所だったのですが、四国霊場会のルールを守らないとかで揉めていて、数年前に脱会してしまったのです。
ばんばんもインターネットで色々と調べたところ、61番札所の駐車場に62番礼拝所が設置され、お参りし御朱印をいただけるらしいと。また、宝寿寺でもいただけるようです。
ばんばんは四国霊場会公式となっている、駐車場の中の礼拝所でお参りをさせていただきました。
【62:礼拝所】

礼拝所からは吉祥寺へは、国道から一本入った趣のある道をズンズン歩いていきます。以前は宝寿寺経由だったため、駅前まで戻っていたはずですので、これはこれで良いのかな。
吉祥寺は伊予氷見駅のほど近くにひっそりとあります。
【63:吉祥寺】

弘仁年間(810〜824)に弘法大師によって創建された。毘沙門天を本尊として祀っている。 |
前神寺は今回の遠征でとても楽しみにしていたお寺です。誰かが勝手に選んだ、かっこいいお寺のトップだったのが前神寺になっていたからです。
ばんばんが前神寺に到着したのは、猛暑、台風一過の夕方ということで、境内を独り占め状態。

かっこいいね!両翼を広げて参拝者を迎え入れているような本堂と渡り廊下。すぐ後ろには石槌山が迫ります。
【64:前神寺】

7世紀後半に役行者小角によって創建された。阿弥陀如来を本尊として祀っている。 |
石鎚神社バス停から伊予西条を抜けて、住友の城下町のような新居浜に到着しました。お疲れー、ばんばん。
4日目のデータ
From | 交通手段 | 距離 | 時間 | To |
伊予三島駅 | 予讃線普通 | – | 19分 | 観音寺駅 |
観音寺駅 | 徒歩 | 1.8km | 30分 | 神恵院 |
神恵院 | 徒歩 | 0.2km | 3分 | 観音寺 |
観音寺 | 徒歩 | 1.3km | 20分 | 琴弾公園 |
琴弾公園 | 徒歩 | 3.3km | 45分 | 観音寺駅 |
観音寺駅 | 予讃線普通 | – | 83分 | 伊予小松駅 |
伊予小松駅 | 徒歩 | 1.6km | 20分 | 香園寺 |
香園寺 | 徒歩 | 2.8km | 40分 | 吉祥寺 |
吉祥寺 | 徒歩 | 3.3km | 45分 | 前神寺 |
前神寺 | 徒歩 | 0.5km | 5分 | 石鎚神社停 |
石鎚神社停 | せとうちバス | – | 37分 | 新居浜駅前 |
歩行距離:14.8km 歩行時間:3h28m
5日目
新居浜駅~大頭バス停~横峰寺
台風はまだ九州のあたりでうろうろしているようでしたが、四国には猛暑の夏空が戻ってきています。そんな日にばんばんは難所横峰寺に挑みます。
新居浜駅前から松山行の特急バスに乗車し、昨日の道を戻ります。石鎚神社を通り過ぎ、香園寺付近を通り過ぎ、約50分で大頭バス停に到着です。
今日の参拝は横峯寺のみですが、次のバスの時間が決まっているので、のんびりと歩くという選択はできません。大頭からは妙谷川沿いの林道をダラダラと6.5Km登り続けます。朝も早いのでまだ涼しく、鼻歌交じりに歩みを進めていきます。基本的にはきれいな川沿いなのと、ほぼ交通量がないというのがいいですね。
大頭バス停から約90分で湯浪休憩所という登山口に到着。ここには休憩所、トイレ、水飲み場、駐車場が整備されており、いよいよここから登山の始まりを感じさせます。
もちろん猛暑の台風明けに歩き遍路をする人は皆無で、ばんばんは孤独な登山。ここから横峯寺までは2.2kmで標高差500mという伊予の遍路転がし。

渓流を渡ったり、石段を登ったりと本格的な登山道なのですが、直射日光が当たらないだけ楽と言い聞かせながら上を目指します。ただ、森の中は湿度が高く、汗をかく量が半端ない。
へこたれそうになるものの、なんとか仁王門にたどり着いた時には思わず「やったー!」と独り叫んでました。
【60:横峯寺】

白雉2年(651)に役行者小角によって創建された。弘法大師作と伝わる大日如来を本尊として祀っている。 |
横峰寺~大頭バス停~大街道
横峯寺の裏手には石槌山を望む展望所もあるとのことでしたが、バスに乗り遅れるわけにはいかないので今回は断念して次を目指します。
実は元気だった登りに比べて下りの方が「まだ着かないの〜」という感じで登山道を下っていました。
そして湯浪休憩所に降りて来た時にはぐったり。そして、衣類も汗でびっしょり。せっかく荷物一式を持ち歩いているので、休憩所で下着まで含めて着替えてさっぱりして林道へ。
これからバスに乗るのに、絞れる程濡れた服で乗り込むのもイマイチですし、かと言って、乗車直前では着替えるところがないということで。名水も大量に流れ出てましたし。
最初は余裕を持ってだらだらと歩いていましたが、残り1キロぐらいで時間を計算すると・・・乗り遅れる!ということで、はい、走りました。
そして、無事に松山行きの特急バス(と言っても普通の市内線用のバス)に乗車できました。
ところで、伊予西条から高知に向かうのに、なぜ松山へ向かうのかって?
鉄道大好きなばんばんですので、通常であればもちろん特急列車の旅を選択します。しかし、この夏の豪雨の影響で鉄橋が損傷し、観音寺駅と多度津駅の間はバスによる代行輸送だったのです。通常より1時間程度時間が余分にかかります。
そして考えついたのが、松山から高知までの高速バス。
大街道~高知へ
1時間ちょっとで松山の中心街である大街道に到着です。ここに来るのは、2017年6月のお遍路以来だったけど、大きな変化もなく相変わらず素敵な街だなあという印象でした。
高速バスの切符を購入し、出発までの1時間ぐらい大街道の交差点に座って人の流れを眺める。ばんばんもこの街に住みたかったなと。
高速バスは半分程度の予約ということで、誰も周りにいない席をあてがってもらい、ガッツリ倒して熟睡!!四国山地の山並みを楽しむこともなく、気付いたら高知市内のインターから降りる渋滞でした・・・。
明日から高知を歩きます!
5日目のデータ
From | 交通機関 | 距離 | 時間 | To |
新居浜駅前 | せとうちバス | – | 90分 | 大頭停 |
大頭停 | 徒歩 | 8.7km | 180分 | 横峯寺 |
横峯寺 | 徒歩 | 8.7km | 160分 | 大頭停 |
大頭停 | せとうちバス | – | 73分 | 大街道停 |
大街道停 | いよてつバス | – | 149分 | 高知駅前 |
歩行距離:17.4km 歩行時間:5h20m
6日目
はりまや橋とダイヤモンドクロッシング
今日は日本三大がっかり観光地にもランキングされるはりまや橋からスタートです。
JA春野行きバスまで時間がありましたので、高知有数の観光名所であるはりまや橋を見に行きます。
はい。がっかりしました。日本三大がっかりというのでどんなにしょぼいのか期待して行ったのですが、周りも雰囲気良く整備されており、特にがっかりしなかったことにがっかり。
はりまや橋交差点は鉄道マニアの間ではちょっと知られた場所で、市内電車が縦横無尽に交差しています。その名もダイヤモンド・クロッシング。
ほんとに運が良いと、3本の市内電車が平面上で交差するという場面を見ることができるようです。ばんばんも眺めてましたが、無理無理という感じです。
はりまや橋からJA春野行きのバスに40分以上揺られていきます。このバスもあっちの病院に寄ったり、こっちの施設に寄ったりと、地域のお年寄りには欠かせないバスのようです。
種間寺~雪渓寺
【34】種間寺

弘仁年間(810-824)に弘法大師によって創建された。薬師如来を本尊として祀っている。 |
種間寺からは住宅の横を綺麗な水が流れる道を歩きます。何かいるかなと覗いてみると、サワガニがウヨウヨ。
一瞬えっ!?という感じでした。今まで、住宅前のコンクリート水路にサワガニがいるなんて見たことがない・・・。きれいな川の石の裏あたりにいるようなイメージだったのに、ここは、ウヨウヨ。はい、道路にも歩いてます。
朝も早くて涼しいし、カニを見ながら調子良く進みます。
途中1箇所遍路道で山を越える場所があるのですが、ここで迷いました。ここまでは基本的に巡礼の順番通りに進んできていましたが、今日はバスの関係で逆まわりだったのです。
看板の数が少ないし、見つけにくいです。
山を超え、大通りから右へ曲がるところも見逃してしまい、1キロは戻りました・・・。暑くなってきてるし、弱音。
【33】雪渓寺

弘仁6年(815)弘法大師によって創建された。薬師如来を本尊として祀っている。 |
桂浜で坂本龍馬にご挨拶

雪渓寺から道を迷いながらとさでん交通長浜営業所に辿り着いたところで暑さMAXの状況でしたが、なんとここの待合室はエアコン完備!
「残念ながら」桂浜行きのバスまで1時間程度の待ち時間でしたが、エアコンの効いた待合室でパンでも食べながらのんびり待たせていただくことに。快適♪
高知の名所である桂浜を観光です。お土産屋は全部開いているという状況ではありませんでしたが、さすがは観光地ということで、そこそこ観光客も歩いています。
坂本龍馬に挨拶して、砂浜を3分歩いたところでもういっぱいいっぱい。なんていうのかなあ、「熱い」んですよねー。
観光をさっさと切り上げて次へ向かいます。ここからは高知市内の観光名所を回るMy遊バスに乗車して残りの札所を目指します。
禅師峰寺~竹林寺
My遊バスもせっかくなので禅師峰寺に寄れば良いと思うのですが、そんな需要、要望は上がって来ていないのかな?最寄りのバス停から2kmほど平坦な道を歩いてから、ちょっとした山登りです。
2km程度の平坦の道であれば30分程度なので、なんということのない散歩程度の道なんですが、往復で3回ジュース購入しましたよ。毎日1Lのアクエリアス持って歩いているんですが、すでに飲み干しまして・・・。
あと、あまりの暑さに傘さして歩いてました。恥ずかしいとかじゃなくて、命かかってましたから。
高台にある禅師峰寺の境内からは雄大な太平洋が見渡せます。暑い日ですが、海からの風が気持ち良いです。
【32】禅師峰寺

大同2年(807)行基菩薩によって創建された。十一面観世音菩薩を本尊として祀っている。 |
再びMy遊バスに乗って竹林寺へ。それほど高い山ではないので、ちょっとやる気を出せばすぐに登れてしまいそうな感じです。ただし、今日は無理。

ばんばんが境内に入ったのは16時半過ぎということで、観光客もほとんどなく、お坊さんたちが境内やお堂の片付け準備を始めているところでした。
五重塔を抱える広い境内も一日の終わりに向けて静かな時間を取り戻し始めていました。今日もたいへんだったけど、ちょっと癒された感じ。
【31】竹林寺

神亀元年(724)行基菩薩によって創建された。文殊菩薩を本尊として祀っている。 |
竹林寺参拝を終え、最終のMy遊バスを待っているお客さんはばんばん以外海外からのインバウンドの方々でした。ばんばんも海外からと考えれば、あら、全員海外からだ。
6日目のデータ
From | 交通手段 | 距離 | 時間 | To |
堺町停 | とさでんバス | – | 42分 | 春野公民館前停 |
公民館前停 | 徒歩 | 0.8km | 10分 | 種間寺 |
種間寺 | 徒歩 | 6.3km | 95分 | 雪渓寺 |
雪渓寺 | 徒歩 | 0.5km | 10分 | 長浜営業所 |
長浜営業所 | とさでんバス | – | 10分 | 桂浜 |
桂浜 | My遊バス | – | 11分 | 池通技術学校前停 |
技術学校停 | 徒歩 | 2.3km | 35分 | 禅師峰寺 |
禅師峰寺 | 徒歩 | 2.3km | 30分 | 技術学校停 |
技術学校停 | My遊バス | – | 22分 | 竹林寺前停 |
竹林寺前停 | My遊バス | – | 28分 | JR高知駅停 |
歩行距離:12.2km 歩行時間:3h00m
7日目
高知駅〜清瀧寺
今日は高知市の隣にある土佐市の2霊場を参拝し、夕方徳島へ向かいます。
猛暑の中2つの霊場間を歩くのは体力的に厳しいと考え、36番にはバスで行くことに決定。ただし、ちょうど良い時間はこの1往復しか利用できません。
土佐市民病院(10:52) -> 竜(11:23)-【青龍寺】-竜(13:36) -> 伊野駅(14:21)
基本的に歩きたくないと言ってる訳ではありませんので、JR伊野駅から35番への8キロと35番から土佐市民病院の3キロは朝の涼しい間に歩きます。
JR伊野駅から5分も歩くと仁淀川という大きな川沿いに出ます。そう、この仁淀川は「仁淀ブルー」とか「奇跡の清流」と形容されるほど全国でも有数の清流だそうです。ただ、ばんばんが歩いたのはもうすぐ海という辺りということもあってか「う〜ん、普通の川」という感じでした。水は普通にきれいだったかな。
この仁淀川沿いに歩くと、堤防道路も歩く部分があるのですが、歩道がない上に路肩が狭いため車怖かったです。交通量もそこそこ多い道ですので、歩く際は十分ご注意を!(普通歩く人いませんが)
仁淀川を渡り、高速道路をくぐると、いよいよ清瀧寺への登りが始まります。見上げるとそこそこの山の中腹に清瀧寺が見えています。たいへんそう・・・。
車道を歩いているところまでは、ボチボチだったのですが、最後に遍路道に入ってからがキツかったです。なんていうか、ちょっと湿った石畳の「直登!!」。ご褒美として遍路道から登ると、鬱蒼とした森の中に仁王門が現れます。
【35】清瀧寺
養老7年(723)行基菩薩によって創建された。厄除薬師如来を本尊として祀っている。
青龍寺へ
清瀧寺で参拝を済ませて車道を一気に下り、のんびりとした田んぼの中の道を土佐の中心部へ向かいます。火渡川という川が高岡地区の中心部を流れ、趣のある古い街並みが残っています。あ!おばあちゃん家の雰囲気に似ているなあと。
ドラゴンバスで青龍寺へ向かいます。病院からはそこそこの人数が乗ったのですが、一人降り、また一人降り、宇佐大橋を渡る頃にはばんばん一人になっていました。まあ、四国ではあるあるですね。
竜のバス停から明徳義塾竜キャンパスや蟹が池という貴重な湿原を横目に見ながらのんびり歩くと、10分ほどで青龍寺に到着です。
【36】青龍寺
弘仁6年(815)弘法大師によって創建された。波切不動明王を本尊として祀っている。
お寺の駐車場でジュースを飲んでいると、一台の軽自動車がやってきて比較的若い女性が一人でお参りにやってきた姿を見かけました。平日なのに珍しいなという印象。
石段で楽しそうに写真を撮っているところ追い越して、ばんばんがお参りを始める頃に彼女も到着。
「火を貸していただけますか?」ということで、本堂、太子堂と二回ライターを貸してあげ、お参りも一緒させていただきました。すると、「ありがとうございました。これお返しです・・・」と差し出して来たのが【ガラス玉!?】。
ありがたく頂戴しましたが、本来何に使うものなんでしょうか?占い?
捨てるわけにもいかないので、今でも机の中で鈍い光を放っています・・・。
うるめいわし定食に舌鼓
13:36発の帰りのバスまではまだまだ時間があったので近くの三陽荘でランチをいただくことに。ここは海を眺めることができる旅館なのですが、ドライブイン風のレストランでランチをいただくことも可。
いただいたのは「うるめいわし定食」。どうやらここらの名物らしく、他ではなかなかないらしい。ボリューム満点で美味しくいただきました。いつもはコンビニやうどんで軽く済ませることが多かったので、今回はちょっとした贅沢でした。あっ!ランチビールもいただいちゃいました(本日のお勤めは終了ということで)。
さて、帰りのバスがやって来て乗り込むと、西洋人と運転手がすったもんだしていて、なかなか出発する気配がない。話を聞いてみると、(会話は英語対日本語でそもそも成り立っていない)
西「帰りのバスは何時ですか?」
運「外のバス停に時刻表があるので見てください」
どうもこの繰り返し。このままではバスが発車しないと思い、サポートすることに。運転手さんにちょっと待ってくださいねと念を押して、西洋人に時刻表を説明。次のバスは17時頃あるけれど、JR伊野駅までは行かない旨。そのバスで土佐市の中心部まで行けば高知市行きのバスがあると思う旨を説明し、納得して降りて行きました。彼は無事高知にたどり着いたのでしょうか・・・。
ばんばんは、暑い暑い高知を離れ、難関ひしめく徳島へと向かいました。
7日目のデータ
From | 交通機関 | 距離 | 時間 | To |
JR高知駅 | 土讃線普通 | – | 25分 | JR伊野駅 |
JR伊野駅 | 徒歩 | 8.0キロ | 120分 | 清瀧寺 |
清瀧寺 | 徒歩 | 3.1キロ | 45分 | 土佐市民病院停 |
土佐市民病院停 | ドラゴンバス | – | 31分 | 竜停 |
竜停 | 徒歩 | 0.8キロ | 10分 | 青龍寺 |
青龍寺 | 徒歩 | 0.8キロ | 10分 | 竜停 |
竜停 | ドラゴンバス | – | 45分 | JR伊野駅 |
JR伊野駅 | 土讃線普通 | – | 25分 | JR高知駅 |
歩行距離:12.7km 歩行時間:3h05m
8日目
徳島駅〜「平等寺」
徳島駅から牟岐線の始発列車(5:44発)に飛び乗り、徳島県南部へと向かいます。始発列車が混み合うわけもなく、それぞれのボックス席に一人で陣取って景色を眺めているお客さんが多かったかな。お遍路さんの姿もチラホラ。
約1時間かかって、新野駅に到着します。ここでは上から下まで完全装備のお遍路さんも下車したのですが、ばんばんは私服だったこともあって、声をかけず。だって、怖そうだったんだもん・・・。
平等寺までは住宅地や農村を歩くこと30分ほどで到着。この時間(7時過ぎ)は、この地に宿泊したお遍路さんたちも動き出す時間らしく、お寺は参拝客でそこそこ賑わっている感じ。爽やかな朝だったということもあって、村を守るように鎮座する平等寺の印象○。
弘仁5年(814)に弘法大師によって創建された。薬師如来を本尊として祀っている。 |
阿波の難所「太龍寺」へ
ここからは考えに考えた末、3.3km離れた最寄りのバス停まで歩いて太龍寺ロープウエイ乗り場までバスで行くことに。午前中の太龍寺の下り、午後の鶴林寺への登りに備えて体力を温存します。
平等寺から約40分歩いて「山口中」のバス停に到着し、時刻表を見ると次の出発まで約50分。せっかく時間もあるので神社前の大きな石に腰掛けて、これまでの遍路旅を振り返っていました。というより、何キロ歩いてきたのかをざっくり計算していました。当時の計算結果では、ここまでで約300キロ(自転車含む)だったと記憶しています。
バスを降り少し歩くと太龍寺ロープウエイ乗り場があります。太龍寺ロープウエイは全長2775メートル・標高差422mを約10分で登ってくれる、ばんばんのような疲れた遍路の強い味方。かわいらしい係員が同乗して、ロープウエイや日本オオカミ像や弘法大師坐像、寺の由来等を説明してくれます。乗客はばんばんともう1人だけだったので、いろいろと教えてもらっちゃいました。
さて、太龍寺。「西の高野」とも呼ばれていますが、かなり大きなお寺でお堂も多数あり、外国人の姿もチラホラ。
ここでいつものように本堂でお参りし、太子堂でお参りを済ませると別のお遍路さんが裏から出てきて声をかけてきました。 なんでも、太龍寺の太子堂は高野山奥の院を模しており、拝殿と奥殿という構成。裏手に回ると奥殿を参拝できるんだよとのことでした。っと、太子堂を離れながらお聞きしたので、奥殿に参拝はかないませんでしたが・・・。
この方、実は朝方同じ列車に乗っていた(怖くて)声をかけれなかった方だったのですが、太龍寺からの下りを一緒に歩きながら、お遍路についていろいろ楽しいお話をお聞かせいただきました。結論:いい人でした!
延暦12年(793)に弘法大師によって創建された。虚空蔵菩薩を本尊として祀っている。 |
そして、一番辛かった「鶴林寺」への道
太龍寺から一度那賀川まで降りて、難所鶴林寺へ登り返していきます。
ここまでは事前に分かっているので良いのですが、那賀川手前で痛恨のミス! 左折して切り通しのようなところを抜ければすぐ那賀川だったのですが、何を思い込んでいたのが、若杉谷川にかかる橋を右側に渡ってしまいました。歩くこと15分で引き返すことに・・・。思えば、この30分は体力消耗に一役買っていたと思います。
気を取り直して那賀川を渡り、遍路小屋でコーラ一気飲み休憩。鶴林寺に向かって歩き始めて10分ぐらいの休憩所でニュージーランドからお遍路に来たという青年に出会います。
なんでお遍路やってるのとか、太龍寺キッツイけどまあ頑張ってやなんて楽しく話してたらあっという間に15分。思うに、今日の遍路道で会うのはほぼ外国人。。。
そして、ここからがこの旅で最高にキツかった登り。ここまですでに数時間歩いた後だったからキツかったのか、気温が高くてキツかったのか、はたまた、ホントにきつい登りなのか今となってはわかりません。
後半なんてもう10歩進んでは肩で息をする繰り返し。そして、鶴林寺へ到着。受付の方がお接待ですとアメをくれたのが嬉しかった。 鶴林寺は山の中の美しいお寺。
延暦17年(798)に弘法大師によって創建された。弘法大師作と伝わる地蔵菩薩を本尊として祀っている。 |
下りは楽勝。選択を間違えたかも
鶴林寺の参拝を終え、表からの遍路道を下ります。 感じたことは、、、なんか傾斜緩くない?ということ。何ていうか、緩い傾斜がずっと続く感じ。しかも鬱蒼とした杉に囲まれたいい感じの遍路道。すみません、やはり順打ちすべきでした・・・。
途中藁葺き屋根の遍路小屋があったりしたのですが、このあたりは傾斜のきつい舗装道路だったかな。 生名のバス停まで降りると、10分後に次のバス。
大急ぎでジュースを飲み終えるとちょうどバスがやってきて、徳島駅に向かいます。
8日目のデータ
From | 交通手段 | 距離 | 時間 | To |
徳島駅 | 牟岐線普通 | – | 57分 | 新野駅 |
新野駅 | 徒歩 | 2.2km | 25分 | 平等寺 |
平等寺 | 徒歩 | 3.3km | 40分 | 山口中停 |
山口中停 | 徳島バス | – | 12分 | 和食東 |
和食東停 | 徒歩 | 0.7km | 10分 | 太龍寺ロープウエイ |
太龍寺 | 徒歩 | 6.7km | 180分 | 鶴林寺 |
鶴林寺 | 徒歩 | 2.9km | 80分 | 生名停 |
生名停 | 徳島バス | – | 65分 | 徳島駅前停 |
歩行距離:15.8km 歩行時間:5h35m
9日目
ポケモンGoコミュニティデイでドヤ顔!
実はこの日はポケモンGoのコミュニティデイ・リベンジ日でした。リベンジというのは、豪雨か台風の悪天候で日本だけが延期となっていたものを開催した日。
今日の主人公はカメが大砲を装備したカメックス。しかもサングラスを掛けて登場と盛り沢山だったのです。
実はばんばん、、、バンコクで大量に確保&進化済でしたので開始前からジムに色違い/サングラス/カメックスをドヤ顔で配置してみたら瞬殺されました・・・。日本怖い。
ばんばんが出かけて行ったのは、徳島城のある徳島中央公園。猛暑とはいえたくさんのポケモントレーナーで賑わっていて、ポケGo人口の少ないバンコクでは味わえない連帯感を満喫しました。(暑かったけど)
結願に向けて藤井寺をクリア!
さて、夕方までどうしようかなとじっくり考えた結果、11番藤井寺へ行くことに。
通常この藤井寺は最大の難所12番焼山寺とセットにするもののようですが、ばんばんはあえて別行程で。次回遍路も日程が厳しくて11、12を一緒に回るのが厳しいような気がしていたからです。
徳島線の普通列車に揺られ、比較的大きな駅である鴨島駅で下車。猛暑の誰もいない商店街をとぼとぼと歩くこと15分でいきなりコンビニでガリガリ君休憩です。
ゆっくりと歩くこと約40分で静かな藤井寺に到着です。
このお寺は藤の花が美しく咲くことで有名ですが、今は時期じゃないですね。
弘仁6年(815)弘法大師によって創建された。弘法大師作と伝わる薬師如来を本尊として祀っている。 |
9日目のデータ
From | 交通機関 | 距離 | 時間 | To |
徳島駅 | 徳島線普通 | – | 34分 | 鴨島駅 |
鴨島駅 | 徒歩 | 2.8km | 40分 | 藤井寺 |
藤井寺 | 徒歩 | 2.8km | 40分 | 鴨島駅 |
鴨島駅 | 徳島線普通 | – | 34分 | 徳島駅 |
歩行距離:5.6km 歩行時間:1h20m
Season 1〜5の累計歩行距離:330.0km 参拝札所:74/88
藤井寺を参拝して、2018年夏の遍路を終えました。ここまでで歩いた距離も330キロを超え、74箇所の札所を回ったことになります。
思い返せば台風上陸、JR全線運休、そして猛暑と本当に厳しい道のりでした。ばんばんの遍路旅の中で一番苦しく、思い出深い遍路旅であったことは間違いありません。
ただし、今回の遍路でここまで苦しくなった理由の一つに今までの進め方があったと思っています。第一回遍路は1番から10番までを徒歩で回っていますので良いとして、第二回目の遠征では列車で行きやすい札所を優先して数を稼いできました。
すると必然的にちょっとバスで行きにくいとか攻略に1日かかるといったところばかり(=難所)が残っていたのです。この時点で第六回遠征=結願は2019年年始休暇と決めていましたので、雪の影響も考慮して全てが夏遠征での参拝となっていたのです。
やはり、面倒なこと=試練を先延ばししてきたツケがまわってきたと感じています。勉強になります!